「手術って本当に必要? 痛くない? 太るって本当?」──
初めて愛犬の去勢・避妊を検討する飼い主さんの疑問を、
獣医師コメント・費用相場・術後ケアまで一挙に解説します。
1. 去勢・避妊とは?(60 秒でわかる超要約)

- オス=去勢:精巣を摘出(30〜40分)
- メス=避妊:卵巣+子宮を摘出(60〜90分)
- 全身麻酔下で実施・当日退院が主流
- 繁殖ストップ+病気予防+発情ストレス軽減
- デメリットは「麻酔リスク」「太りやすさ」など
2. メリット & デメリット

望まない妊娠を100%防止 発情ストレス・問題行動を軽減 乳腺腫瘍・子宮蓄膿症・精巣腫瘍など重篤疾患を予防 平均寿命UP(オス+約2年/メス+約3年と報告) | 基礎代謝↓ → 太りやすい 手術・麻酔に伴うリスクはゼロではない ごく稀に行動パターンが変化(個体差) 大型犬は幼齢期の手術で関節疾患リスク増との報告も |
3. 適切な時期はいつ?

- 目安:生後 6〜7 か月(初ヒート前/性成熟前)
- 小〜中型犬:生後 5〜6 か月で検討
- 大型犬:成長板が閉じる1 歳前後にずらす場合あり
- メスは発情中を避ける(出血期は出血量・麻酔リスク↑)
- 体格・健康状態によって調整︰まずは獣医師と相談
4. 手術当日までの流れ

- 事前健診:身体・血液検査で麻酔適応を確認
- 前日 0 時〜絶食・絶水(誤嚥防止)
- 午前来院 → 同意書サイン → お預け
- 昼 手術:オス 30〜40分/メス 60〜90分
- 夕方お迎え(状態次第で 1 泊入院も)
- 1〜2 週間後抜糸(オスは縫合なし=抜糸不要例あり)
5. 費用相場

手術種別 | 小〜中型犬 | 大型犬 |
---|---|---|
オス去勢 | ¥20,000〜50,000 | ¥40,000〜80,000 |
メス避妊 | ¥30,000〜80,000 | ¥60,000〜120,000 |
- 都市部はやや高め/地方は低めの傾向
- 腹腔鏡手術は+1〜3万円
- ペット保険は原則適用外(治療目的なら例外あり)
- 自治体の助成金:市区町村サイトで要確認
6. 術後 48h チェックリスト

- 食事:当夜は 1/3 量 → 吐き気・下痢がなければ翌日通常食へ
- 排泄:24h 尿なし/3 日うんちなしは要連絡
- 傷口:赤み・腫れ・滲出液を毎日確認
┗ エリザベスカラー or 術後服を外さない - 安静:ジャンプ・激しい遊びは 1 週間 NG
- 異変:発熱・嘔吐・食欲ゼロ → 即病院
7. 太りやすさ対策 3 STEP

- 給与量 −20% を目安にフード量を再設定
- 体重管理用フード + 低カロリーおやつへ切替
- 週1 体重測定 × 毎日適度な散歩 & 遊びで消費カロリーUP
8. よくある質問(FAQ)
- 性格は変わりますか?
-
基本性格は大きく変わりません。マーキングや発情による興奮が落ち着く程度です。
- 保険は使えますか?
-
予防目的の去勢・避妊はほぼ保険適用外。治療目的なら補償対象になる場合があります。
- 助成金はありますか?
-
自治体によっては数千円〜1万円前後を補助。市区町村サイトで「犬 去勢 助成金」で検索!
9. 迷ったときの決断ポイント

- メリット vs デメリットを紙に書き出す
- 「犬にとってベストか?」で判断
- 心配ならセカンドオピニオンも視野に
「元気なうちの手術が、
将来の大きな病気を防ぎます。」
10. まとめ
- 去勢・避妊は繁殖制限+病気予防+行動安定の3拍子
- 時期目安は生後6か月(大型犬は1歳前後)
- 不安は抱え込まず、獣医師・自治体窓口へ相談
愛犬がずっと健康でいられるよう、
本ガイドを参考にベストな選択をしてあげてください🐾
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