“急がない散歩”が愛犬を救う!?
ノーズワークでココロもカラダも健康に
「うちの子、最近ちょっと元気がないかも…」
そんなときは におい探索散歩(スニッファリーウォーク/ノーズワーク)”を取り入れてみてください。
実は匂いを嗅ぐという行動だけで、犬の心と体の健康をサポートできるんです。
ストレス発散から脳の活性化、シニア犬の認知ケアまで――“急がない散歩”が愛犬の毎日を変えます。
◆ におい探索が犬にもたらす5つのメリット

- ストレスを和らげる
リードを緩めて自由にクンクンすると、自律神経が整い心拍が安定。
「たくさん歩かせるより、リラックス効果が高い」との研究報告もあります。 - 脳トレ&認知症予防
匂い探しは“問題解決ゲーム”。
シニア犬でも、数週間のノーズワークで認知テストの成績がアップした研究があります。 - 問題行動を減らす
吠えやグルグル回りなど、ストレス由来の行動が大幅に減少した例も。
特に保護犬のような繊細な子には効果大です。 - 散歩の“質”が向上
たとえ短時間でも、嗅覚を使わせることで満足度がアップ。
50分の速歩より、20分の嗅覚探索の方がストレスが少なかったというデータも。 - 飼い主との絆UP
「一緒にお宝を探す」ような体験が、信頼関係の構築に役立ちます。
“共に何かを楽しむ”という時間が絆を育てるカギです。
◆ まずはコレ! かんたん導入ステップ

- 週1回 “スニッフィング OK デー” を作る
毎日でなくてもOK。
リードをゆるめて、愛犬の「行きたい方・嗅ぎたい物」に任せてみましょう。 - ジグザグ歩きで刺激倍増
芝や植え込み、公園のベンチの下などをあえてジグザグに移動。
鼻センサーが新しい匂いを見つけて、脳が活性化します。 - おやつ隠しで“お宝探し”
葉っぱの陰などにおやつを忍ばせて「探して!」と声をかけてみましょう。
見つけたらたっぷり褒めるのがポイントです。 - “行くよ”コマンドでメリハリ
ずっとクンクンしているときは、切り替えの声がけを。
「探索タイム」と「移動タイム」に区切りをつけることで散歩全体の流れが良くなります。
◆ 安全&快適に楽しむためのチェックリスト

- 胸当てハーネス+3mロングリードで自由&安全を確保
- 草むら探索後はマダニチェックを忘れずに(特に耳や顔)
- おやつ使用時は1日のフード量から差し引きて調整を
- 暑い日は日陰+こまめな給水で熱中症予防
- シニア犬は平坦な道+短時間から始めましょう
◆ よくあるQ&A
- 匂い嗅ぎばかりで前に進まない…サボってる?
-
いいえ、むしろ逆です!
“におい探索”は脳を使ったトレーニング。
「今日はクンクンの日」と割り切ってメリハリをつければ、立派な健康ケアになります。 - ほかの犬のマーキング跡、嗅がせても大丈夫?
-
基本的にはOKですが、排泄物や薬剤が使われているエリアは避けましょう。
- 室内でもできますか?
-
もちろん!
タオルの下にフードを隠すだけで、家でも“匂い探し”遊びが楽しめます。
雨の日やシニア犬の脳トレにぴったりです。
◆ まとめ|“クンクン時間”が愛犬の心をほぐすカギ

匂いを嗅ぐことは、犬にとって「見る」「聞く」以上に重要な情報源。
“急がない散歩”が、実は最高の健康法かもしれません。
リードを緩めて、週に1回だけでも“クンクンDAY”を。
鼻先の向こうに広がる世界を、一緒に探検してみませんか?
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