「うちの子、よくこっちをじーっと見てくるんだけど…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
犬の「じっと見つめる行動」は、実はさまざまな意味を持っています。ただの愛情表現だと思いきや、時には不安や警戒のサインかもしれません。
1. 愛情・信頼を伝えている

犬がやわらかい表情で飼い主をじっと見つめるとき、それは「大好き」「信頼してるよ」という気持ちの表れ。
お互いに目を見つめ合うと、犬も飼い主もオキシトシン(愛情ホルモン)が分泌され、絆が深まるとも言われています。
2. 要求・おねだりをしている

「ごはんまだ?」「遊んで~!」という気持ちから、飼い主をキラキラした目で見つめることも。
特にご飯前やおやつの時間、おねだりの視線には甘えた仕草が加わることが多いです。
3. 観察・確認している

叱ったあとや外出前など、「今この人は何をしようとしているんだろう?」と飼い主の気持ちを観察していることも。
そんなときは、優しい声がけやアイコンタクトで「大丈夫だよ」と安心させてあげましょう。
4. 楽しさ・喜びを共有している

遊びや散歩の途中で、犬が飼い主を見上げるように見つめるのは、「楽しいね!」というポジティブな気持ちの共有。
こちらも笑顔で応えたり、声をかけてあげることで信頼が深まります。
5. 不安・緊張・恐怖を感じている

動物病院や雷の音、留守番前などに見せる助けを求めるような視線には要注意。
身体がこわばっていたり、耳が寝ていたりする場合は、不安や緊張のサインです。
6. 威嚇・攻撃のサイン(注意)

唸ったり体を固くしながら見つめてくる場合は警戒・威嚇の可能性があります。
このようなときは目を合わせずに視線をそらすことで、敵意がないことを伝えてあげましょう。
7. 飼い主の指示を待っている

散歩中に立ち止まり見つめてきたとき、「次どうする?」と指示を待っているサインかもしれません。
名前を呼んでアイコンタクトを取り、落ち着いて指示を出すことで、コミュニケーションの質が上がります。
アイコンタクトで深まる絆

犬の視線はただの“目つき”ではなく、大切な気持ちのサインです。
愛情、お願い、不安、そして信頼――。
犬が見つめてきたら、しっかりと気持ちを汲み取って、飼い主としてやさしく応えてあげましょう。
毎日のアイコンタクトが、愛犬との深い信頼関係を育ててくれるはずです。
まとめ / 飼い主ができる対応のポイント
- 愛情表現の視線:笑顔で見つめ返す、優しく声をかける
- おねだりの視線:ルールを守りつつ、代替行動(「おて」など)を誘導
- 不安な視線:やさしい声がけと落ち着いた態度で安心を
- 警戒の視線:目をそらして距離を保つ
- 指示待ちの視線:名前を呼んでアイコンタクト、褒めてから指示
アイコンタクトは、ただ見つめ合うだけでなく犬との信頼を築くための“会話”です。今日からさっそく、目と心で通じ合うコミュニケーションを始めてみてくださいね。

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