ネットで調べても 「朝晩2回でOK」 と書いてあったり、
「食後すぐ散歩はNG」 とあったり——結局どうすればいいの?
この記事では獣医師ソースと最新研究をもとに、
回数・時間間隔・散歩前後リスクをわかりやすくまとめました。
◆ ライフステージ別「回数と間隔」

ステージ | 回数 | 間隔の目安 | 根拠 |
---|---|---|---|
子犬(〜6か月) | 3〜4回 | 4〜6時間 | AKC「Puppy Feeding Fundamentals」 |
成犬(6か月〜7歳) | 2回 | 12時間以内 | VCA「General Feeding Guidelines for Dogs」 |
シニア(7歳〜) | 2〜3回 | 8〜10時間 | VCA「Senior Dog Nutrition」 |
ポイント: 空腹時間が12時間以上あくと胃酸過多や低血糖の原因に。
小型犬・シニアは8〜10時間周期を目安にすると安定します。
◆ 散歩はご飯の前?後?— 胃捻転(GDV)リスクとエビデンス

- 運動直後の食事 … 嘔吐・消化不良リスク↑※
- 食後すぐの激しい運動 … 胃拡張・胃捻転(GDV)リスク↑
大型・深胸犬で顕著(例:G.リトリーバー、グレートデーン)
オランダのケースコントロール研究では、
「食後 0〜30分 の運動」がGDV発生と有意に関連と報告[3]。
VCA も「大量の食事や水の後すぐの運動はリスク」と警告しています[4]。
安全マージンの目安 | 理由 |
---|---|
運動 → 30〜60分休憩 → 食事 | 心拍・呼吸が平常に戻ってから |
食事 → 3〜4時間 → 激しい運動 | 胃内容物が十分に胃から小腸へ移動 |
軽い排泄散歩は食後30分〜 | 低強度運動なら胃への負担小 |
※大型犬ほど胃の位置が深く、GDV感受性が高いと考えられています。
◆ モデルスケジュール3例

- 共働き成犬プラン
07:00 散歩→07:45 朝食/19:00 散歩→19:45 夕食 - 早朝ラン派プラン
06:00 軽食※→06:30 ランニング/08:00 本朝食/20:00 夕食
※整腸ケア用に少量フード+水分 - シニア犬&夜鳴き対策
07:30 朝食/17:30 夕食/21:30 軽めのおやつで空腹夜鳴き予防
◆ よくあるQ&A
- 12時間空けると胃液を吐く…
-
夕食を少し減らし、寝る前に少量の消化しやすいフードを追加するのが◎。
- 夜遅く帰宅する日は?
-
自動給餌器で18時に先にご飯、帰宅後に散歩&軽い補食がベター。
- 朝食前に大量の水を飲むのは問題?
-
胃に大きな水重+すぐ運動はGDVリスク。
少量ずつ数回に分けるか、散歩後に十分な水を。
◆ おすすめグッズ早見表
カテゴリ | 例 | 役割 | 価格帯 |
---|---|---|---|
自動給餌器 | PetSafe® SmartFeed | 時間&量をアプリで管理 | ¥7,000〜 |
スローフィーダー | Outward Hound Fun Feeder | 早食い防止でGDVリスク↓ | ¥2,500〜 |
ウェアラブル水ボトル | Wodondog | 少量ずつ水分補給 | ¥1,300〜 |
胃捻転予防ハーネス | Ruffwear® Web Master | 胸圧分散で胃圧負担↓ | ¥9,000〜 |
◆ まとめ|“回数は年齢・タイミングは胃への優しさ”

- 子犬は3〜4回、成犬は2回が基本
- 運動と食事は30分〜4時間の間隔を空ける
- 大型・深胸犬はGDVリスクを意識し早食い&水ドカ飲みも回避
シンプルに見えて奥が深い“ご飯のタイミング”。
今日からライフステージ+胃への安全マージンで、
愛犬にベストな食事リズムを作りましょう!
参考文献
- 参考文献
- [1] VCA「Nutrition—General Feeding Guidelines for Dogs」
- [2] AKC「Puppy Feeding Fundamentals」
- [3] AKC「Setting Schedules for Your New Puppy」
- [4] VCA「Bloat: Gastric Dilatation and Volvulus in Dogs」
- [5] PubMed「Case-Control Study on GDV Risk in Great Danes」
- [6] VCA「Nutritional Considerations for Large & Giant Breeds」
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