「もしものとき、何から始めればいい?」
突然のお別れは誰にとっても辛いものです。この記事では、愛犬が亡くなってから当日・その後までを、ステップごとにわかりやすく解説します。費用相場や火葬方法の選び方、ペットロスのケア方法まで網羅しました。
最終更新:2025年6月22日
この記事で分かること
- 愛犬が亡くなった直後にやるべき 5 STEP
- 火葬方法(合同・個別・訪問)の違いと注意点
- 体重別・方法別の費用相場早見表
- 当日の流れと所要時間の目安
- 遺骨の選択肢(納骨堂・手元供養・散骨等)
- ペットロスを乗り越える 3 つのヒント
- 今から備える「犬の終活チェックリスト」
亡くなった直後にやること 5 STEP

- 安置:体を清拭し、保冷剤をタオルで包んで腹部に当てる
- 自治体ルールの確認:自宅火葬禁止地域かチェック
- 火葬方法を決める:費用早見表を参考に選択
- 必要書類の準備:鑑札・狂犬病注射済票など
- 思い出グッズの整理:毛束カットや足形スタンプを取る
火葬方法と費用早見表

下記は体重別・方法別の平均相場です(2024〜2025年に公表された大手 20 社+自治体データの中央値)。
犬の大きさ | 合同火葬 | 個別一任火葬 | 個別立会火葬 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
下限 | 中央値 | 上限 | 下限 | 中央値 | 上限 | 下限 | 中央値 | 上限 | |
小型犬(〜5kg) | 5,000 | 11,000 | 15,000 | 20,000 | 26,000 | 32,000 | 28,000 | 34,000 | 45,000 |
中型犬(5〜15kg) | 15,000 | 22,000 | 30,000 | 28,000 | 33,000 | 40,000 | 35,000 | 42,000 | 55,000 |
大型犬(15〜30kg) | 30,000 | 37,000 | 45,000 | 40,000 | 48,000 | 60,000 | 48,000 | 56,000 | 72,000 |
※ 訪問火葬は個別一任と同水準。地域差・オプション(骨壺・お迎え距離)により±20% 変動。
自治体・民間・訪問火葬の違い

- 自治体(市区町村):最安だが合同火葬のみ/日時指定不可。証明書ありで安心。
- 民間霊園:セレモニー充実・個別収骨可・納骨堂完備。費用は中~高。
- 訪問火葬(移動火葬車):自宅前または近隣で火葬。立会い可。ご近所配慮が必要。
当日の流れ(個別立会い火葬の場合)

- お迎え or 自家用車で霊園へ(10〜30分)
- お別れ式(読経・献花など20分)
- 火葬(30kg で約90分)
- 収骨・骨壺へ納め(15分)
- 帰宅後、49日や一周忌の供養準備
遺骨の選択肢

- 納骨堂:月1,000〜3,000円
- 合同慰霊碑:永代供養料 10,000〜50,000円
- 手元供養:遺骨カプセルネックレス(3,000〜15,000円)
- 海洋・山林散骨:粉骨+散骨セレモニー 25,000〜60,000円
ペットロスを乗り越える 3 つのヒント

- 思い出を“形”に残す(アルバム・足形アート)
- 同じ経験をした人と話す(SNSコミュニティ/カウンセリング)
- 時間を区切って泣く“グリーフタイム”を確保
よくある Q&A
- 火葬まで何日以内?
-
夏場は24時間以内/冬場でも48時間以内が目安です。ドライアイスを使用すると+1日延長可。
- 自治体に頼むと遺骨は戻らない?
-
合同火葬のため返骨不可が一般的ですが、一部自治体では個別返骨オプションがあります。
犬の終活チェックリスト

いざという時に慌てないために、生前に決めておくと安心な 7 項目をまとめました。メモ欄やチェックボックスはお好みで追加してください。
ペットロス時のサポート先をメモ
─ 専門カウンセラー/獣医師/SNSコミュニティ
─ 相談窓口の電話・チャットサービス
火葬プランを決めてメモ
─ 合同火葬/個別一任火葬/個別立会火葬/訪問火葬
─ おおよその費用(小型・中型・大型)
自治体ルール・火葬業者リスト化
─ 市区町村の動物遺体取扱い規定を確認
─ 信頼できる霊園・訪問火葬車の連絡先を控える
納骨・供養方法を選択
─ 納骨堂/合同慰霊碑/手元供養(遺骨アクセサリー)/散骨
─ 49 日・一周忌など法要の希望
緊急連絡先を家族で共有
─ かかりつけ動物病院
─ 火葬業者(24 時間対応か要確認)
─ 家族・親族・ペットシッター
必要書類の保管場所を明確に
─ 鑑札・狂犬病注射済票
─ 保険証券・診療明細(埋葬費補助の申請に必要な場合あり)
思い出グッズを準備
─ 遺影用の写真を 1〜2 枚セレクト
─ 毛束カット/足形スタンプ用のキットを常備
まとめ

犬の葬儀は方法 × 体重で費用が大きく変わります。
「後悔しないお別れ」のために、事前に流れを知り、適切なサービスを選びましょう。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
参考文献・参照リンク
- ペット火葬の費用はどれくらい?葬儀業者の選び方も紹介!(ペット火葬ハピネス, 2024年)
- ペットの死体は法律上はどのような扱いになるのか?(ごみサク, 2021年)
- アニマル・ペット・ロスお悩み相談窓口 MaoTama(ペットロス専門カウンセリング)
- ジャパン動物メモリアル社|24時間365日 ご自宅訪問火葬
- 動物死体の処理について(東京都品川区 環境課, 2023年)

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