愛犬との生活では、気づかないうちに行っている習慣が、実は健康に悪影響を与えていることがあります。ここでは「ついやってしまいがち」な悪習慣を5つピックアップ。それぞれがどのような健康トラブル(肥満・関節痛・皮膚トラブル・ストレスなど)に繋がるのかを解説し、すぐに実践できる改善策もご紹介します。
1. フード量やおやつを目分量で与える

悪習慣の内容: フードを目分量で与えたり、ついおやつを多くあげてしまう。
なぜ問題? 犬にとって肥満はあらゆる病気のリスクを高めます。わずかな過剰摂取でも、日々積み重なれば肥満へ直結。特に小型犬は体重変化の幅が狭く、注意が必要です。
改善策: 必ず軽量カップやスケールで計量を。おやつは「ご褒美」としてメリハリをつけて与え、日常の愛情表現は遊びやスキンシップで代替しましょう。体重管理に不安があれば、フードの見直しや獣医師の指導も有効です。
2. 排泄だけの短い散歩で済ませる

悪習慣の内容: トイレだけ済ませることを目的とした短時間の散歩。
なぜ問題? 運動不足により肥満や筋力低下を招くだけでなく、気分転換ができずストレスも蓄積。腸内環境にも悪影響が出る可能性があります。
改善策: 1日30分以上の散歩を目指し、できれば朝夕2回に分けて実施。時間が取れない日は、室内遊びやおもちゃ遊びを取り入れ、運動機会を確保しましょう。
3. 間違った抱っこの仕方

悪習慣の内容: 前脚だけを持ち上げる、後ろ足を支えない不安定な抱き方。
なぜ問題? 犬の身体構造に合わない抱き方は、腰や関節に負担をかけてしまいます。特にシニア犬や関節の弱い子は怪我のリスクも高まります。
改善策: 両手で前脚とお尻をしっかり支え、犬の背中を自分の身体に沿わせて抱えるのが基本。抱っこに慣れさせ、落ち着ける状況を作ることも大切です。
4. 過度なシャンプー・お手入れ

悪習慣の内容: 頻繁なシャンプー、綿棒での耳掃除、力を入れすぎたブラッシングなど。
なぜ問題? 犬の皮膚はデリケートで、過度なケアは皮膚バリアの破壊や炎症の原因に。耳もL字型構造のため自然排出されやすく、掃除しすぎは逆効果になることも。
改善策: シャンプーは月1~2回が目安。耳掃除は必要時にコットンなどで優しく行いましょう。ブラッシングは毛並みに沿って優しく、適度な頻度で。
5. 強い叱責や不適切なしつけ

悪習慣の内容: 大声で叱る、体罰を与える、または逆にしつけを放置する。
なぜ問題? 犬は感情で学ぶ動物。強い叱責は恐怖を与え、信頼関係を損ねるばかりかストレスによる問題行動を引き起こします。放任も誤学習の原因に。
改善策: 基本は「良い行動をしたらすぐ褒める」正の強化。一貫性あるルールと冷静な対応を徹底し、難しい場合は専門家への相談も検討しましょう。
日々のちょっとした習慣を見直すだけで、愛犬の健康寿命はぐっと延ばすことができます。
あなたの「当たり前」は、愛犬にとってはストレスや病気の原因かもしれません。
今日からできるケアを始めて、ワンちゃんがもっと元気に過ごせる毎日をつくっていきましょう。
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